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​ししおどし

2022 竹、鉄

ししおどしは水を受け、頭を垂れ、石を打つという一連の運動を繰り返す。しかし、全く同じ動作を反復するわけではない。水量、振動などわずかな条件の変化によって生じたずれが運動に変化をもたらしていく。また、本作に用いた柄杓と瓦は、展示会場の仲町の家にある大きな釜の中から50年以上もの時を経て引き揚げられたものだ。

柄杓は鑑賞者が手に取る道具として、瓦は鑑賞者のアクションの結果打たれるものとして作品に組み込むことで、ものの持つ「動」の時間軸を再び呼び戻した。

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